コマセについて

最近、遠投釣法や沈め釣りが主流になっているメジナ釣りだが今回はあえて基本的な所から入ってみようと思う。
7年前、私は静岡県三島市に在住していたのだが それ以前は千葉に住んでいたこともありコマセは オキアミ3Kgに配合エサ2袋というのが私の基本的なコマセだったが静岡の人はオキアミ6Kg+赤アミ3Kg+配合エサというパターンを使っている人が多数いたのには驚いた。
そんなにどこに撒くのか不思議に思いながらも釣行すると彼らはしきりに足元にコマセをパシパシと一日中撒き続け最終的にはコマセを撒ききり数多くのメジナを手中に収めていた。
今、現在も伊豆在住の名人と呼ばれる人の中には足元にコマセを集め 際を丹念に攻め大型、数を狙う人が多数いる。
私が勤務している釣具屋では、大半のお客様はオキアミ3Kg以内しか購入せず、少ないコマセでどうやってコマセの打ち分け等を組み立てているのか考えてしまう事もある。
私の経験からいって通常メジナを狙う場合、オキアミを最低6Kg以上用意し、まずは足元から攻め、エサ取りの動きやコマセの沈下などを注意深く観察する事で釣果も伸びて来ると思える。

 

 配合エサについて

配合エサには大きく分けて2つのメリットがあると私は思います。
第一に集魚効果、第二にコマセをまとめ遠投できる様になります。
では、本当に配合エサが必要なのかを考えてみようと思う。
メリットがあればデメリットもある配合エサ。
集魚効果について考えてみると本命の他、エサ取りも多数集めてしまう事もあります。撒き続け大型が寄って来ればエサ取り等の数も減少しますが、初めから何も考えずに配合エサを使用するのは時として逆効果になる事もあります。
以前、配合エサを使用せずオキアミのみを24Kg撒いてみた事があるのですが本命が寄る寄らないは抜きにして他の人に比べエサ取りの寄りは少なく、その時はオキアミのツブとサシエサがうまく同調した事が要因で多数のメジナを釣る事ができた。
そしてはずすことのできない配合エサの素材に押しムギがあります。
視覚効果でメジナ、クロダイ等を遠い所から集めてしまう。
時として魚を深く沈めてしまう場合もあります。
魚の腹の中から大量の押しムギが出てきた事が何度もありますがもし、押しムギの入っていないコマセを上手に使えればもっと魚を浮かせられ、もっと早く魚を掛ける事が出来たかもしれないと思う事もしばしばあります。
コマセについてもっと考える事で釣りが更に面白い物になると思います。

 

 パターン比較 「一日の釣り(約8時間・オキアミ6Kg)として」

「以前のパターン」
オキアミ6Kg+グレパン1袋
魚を浮かせて釣りたいと思い使用 グレパン自体はパン粉主体で押しムギは入っていない。 沈下速度は遅く拡散性が高いので本命も浮くがエサ取りも浮いてしまう。 比重が軽いので潮の流れが速い所では不向き。 遠投性も落ちる。
「現在のパターン」
オキアミ6Kg+グレパワーV9+グレパワーSP遠投又はイワシパワーグレ遠投を半袋
初めにオキアミ4.5KgをグレパワーV9と混ぜ残り1.5Kgのオキアミはさしえと追加分としてとっておく。 初めはあまり練り込まず、風、潮の流れ、遠投の必要性に応じて練り込み遠投性の高い配合エサを入れる。 グレパワーV9自体には小粒の押しムギが多く入っている。 遠投以外は比較的バラバラっと撒きます。